車検なんて怖くない!!XJR1300の巻


皆さん、ユーザー車検はもうご存じですね。でも自分ではちょっと・・・と思っている方、とっても簡単です。

私団長が体験レポートをご紹介します。

これで車検なんか怖くないよ!


2001年05月18日、弟のXJR1300の車検をユーザー車検で取ることにしました。

この日までにのんぽりのけえさんやsecureのあんあんさんからユーザー車検の取り方を教えてもらい準備完了です。

書類をそろえるのは当日でOKと言われましたが、心配性の私は事前に練馬の陸運局に行って必要書類を買ってきました。

隣の代書屋さんで申請書類60円+整備手帳20円の計80円でした。

この申請書類に記入を済ませておきました。マークシートは鉛筆でその他の書類はボールペンです。


車両整備

いくらユーザー車検といっても自分で最低限のメンテナンスをしなくてはいけません。

整備手帳の整備項目に従ってチェックしていきます。

主にグリスアップとボルト類の緩みをチェックします。ウインカー、ブレーキランプ、ホーンのチェックもお忘れなく!

タイヤ、ブレーキパッドの残量もチェックしましょう。


前日

陸運局の専用ダイヤルに電話をして音声に従い、予約を取ります。

希望日と午前か午後かを入力して暗証番号も入力します。

予約番号が告げられるのでメモしてください。当日必要となります。

ここで入力する暗証番号は後で取り消し等をする為に必要なので自分で決めた番号を入れます。

翌日から1週間の予約が受け付けられるので入力する希望日は2桁の番号になります。

私は月の入力から4桁と勘違いして間違えましたので皆さんは間違えないようにしてください。

これで予約は完了です。

私は午前を予約しました。午前の予約とは8:30〜11:45までの受付です。


当日

事前のチェックでリヤブレーキが鳴いていたので車検当日の朝にパッドの交換をしました。

ヤスリでパッドの面を削って鳴きの防止をします。

準備OK!陸運局に向かいました。

環七を川越街道に向かって走ります。

途中リヤブレーキに変な感触があります。と思ったら「キャーーー」ブレーキが鳴き始めました。

強く踏んでみると鳴くのは止まりました。ホッと一安心。

前の信号が赤になっています。

「キャーーー」

また鳴き始めました。

また強く踏んでみると「キャーーー」もう止まりません。

強く踏んでも弱く踏んでも効き目がありません。

XJRは泣きやまない赤子のようです。

一度家に帰ることにしました。

弟のXJRのリアブレーキはフローティングになっていてYZF−R1のキャリパーが取付られています。

音がどこから出ているか分かりません。フローティングのサポート(?)の両端がボールジョイントのようになっているので少しいじると「キコキコ」と音がします。

はっはぁ〜ん、ここから音が出ているんだな・・・グリースアップします。

試乗してみる為に道路に出ました。

「キャーーー」また音がします。

どうやってあやしたらこの子は泣きやむのでしょうか??

また家に戻って、今度はキャリパーをばらしてみました。

ブレーキクリナー等を使って掃除してグリースアップしてみます。

時間はどんどん過ぎていきます。間に合うかな??

試乗してみます。今度は鳴きません。

ふ〜

環七に出たところで鳴きそうな雰囲気です。しょうがなく行き着けのバイク屋に行ってみることにしました。ついでに光軸も見てもらおう!安易な考えでした。

バイク屋に到着してリヤの話しをするとXJRのリヤは鳴くお客さんが多いんだよね。今すぐには直らないよとのことでした。光軸もテスターがないとダメだから予備検場に行かないとダメだよと言われました。

これで受けて見てダメって言われたら持ってきて下さい。分からないことがあればすぐに電話してくださいって言われて少し安心しました。良心的な店だ!大いに宣伝しよう!!

アルテミス マーベラス!!

そして時間に関しても聞いてみると、たぶん事情を説明すれば午後でも大丈夫とのこと。

陸運局に向かった。道中リヤブレーキは鳴いてばかりです。

陸運局に近づき、その前に光軸調整を予備検場でやってもらう。

ラインにバイクを入れると横から機械が移動してくる。

真ん中にレンズが付いていてこちらの光軸に合わせて上下左右自在に動く。

こちらを睨み付けているかのようである。

その機械に合わせてメカニックがライトのネジを調整してラインにまっすぐになるようにしてくれる。これで2500円。

陸運局の中では車屋、バイク屋で人がウジャウジャいる。

隣の代書屋で自賠責を更新した。22900円也。

時間は11:20で間に合いそうだ。

建物Aの5番窓口に行き、「ユーザー車検なんですけど・・・」と言うと

国土交通省と書かれたまだ新しい制服を着たカマキリに似たおっちゃんが

「書類出して」とぶっきらぼうに言った。書類を出すと

おっちゃん:「全然ダメ、納税証明書は?印紙は?印紙は隣の建物で買って!」

隣の建物に行って重量税5000円、検査料1400円の印紙を買って先ほどの窓口に戻った。

おっちゃん:「よし、印紙貼ったな。納税証明書は?」

団長:「まだ名義変更したばかりで納税証明書ないんですけど・・・」

おっちゃん:「ん?自動車ならここで出来るけど、2輪は区役所行かないとダメだよ!せっかく来たのだから検査受けていく?でも納税証明書もってこないと車検書は発行できないからね」

団長:「・・・・」

団長:「区役所行ってきますので午後でも良いですか?」

おっちゃん:「いいよ!」

区役所に行くことになりました。リヤブレーキがバリバリ鳴いてます。不安、不安、不安

区役所で納税証明書を発行してもらいお昼になってしまいました。

自宅にピットインして自分に給油しました。

気持ち新たに陸運局に向かいます。

そして窓口のおっちゃんに

団長:「納税証明書取ってきました。」

おっちゃん:「納税確認は?」

団長:「は?」

おっちゃん:「納税確認は一番奥の建物」

団長:「はい・・・」

おっちゃん怒っているのでしょうか?おっちゃんは毎日でもこっちは初めてじゃ!

一番奥の建物に納税証明書を提出して書類にハンコを押してもらいます・

窓口:「ごくろうさまです。次はAの5番に行ってください。」

またあのおっちゃんのところである。

団長:「お願いします。」

おっちゃん:「よし、全部そろったな。4番のラインに列んで!」

やっとラインに列ぶことが出来ました。

バイクが数台と牽引車両(ボートのっける車)が列んでいます。

まわりの人には余裕がありますが私はドキドキです。

少しずつ前に進み、検査官が隣のバイクの検査を始めました。

まずはライトの上下、ウインカー、ブレーキランプ、ホーンの確認を前からします。

次に後ろに行って同じことを確認します。

最後に枝の長いトンカチでローターを中心にたたいています。

私のところに検査官が来ました。

さっき隣のを見ていたので大丈夫。

と思ったら、ハンドルの巾をメジャーで測り始めました。

検査官:「ハンドルノーマル?」

団長:「ノーマルです。」

検査官が車高を測り始めました。

検査官:「4cmまでならOKなんだけど、この車両6cm高いね」

団長:「はぁ・・・」

検査官:「これはすぐに調整出来るよね?」

話しながらハンドルを力いっぱい下に押してみました。

下がるわけがありません・・・

検査官:「●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●」(←男の約束)

はぁ、助かった・・・

ここから屋根の下のラインに入ってブレーキと光軸の検査です。

4輪と兼用なのでタイヤの位置が4カ所あります。

隣のバイクと2台同時に検査されます。隣のバイクを見て真似します。

フロントタイヤを溝に合わせます。溝が下がってローラーにタイヤが乗ります。

前の表示板に”ブレーキ”と表示されるのでフロントブレーキをかけます。

”はなす”と表示されるのでブレーキをはなします。

次に少し前に進んで同じことをリヤでもします。

ここで悪夢が過ぎった。我が子が泣き出したらどうしよう??

心の中で祈った。「鳴かないでくでぇぇぇ」

鳴かなかった。強い子になったようだ。ほっ・・・

このローラーに乗る感触は初めてで変な感じだった。

検査官が前に行くように指示を出します。

前に出ると高速道路の料金所脇にあるような重量を測る台のようなものがあって、それに乗って待っています。

この台がグラグラ動いていて、初めは横揺れの検査かな?と思いましたがそんな検査あるわけがありませんでした。

さらに前進して今度は光軸の検査です。

先ほどと同じテスターが横移動して私の前に来ました。

オレンジのラインまっすぐになるようにハンドルで誘導します。

検査官:「はい、書類見せて!」

ハンコを押して書類を戻してくれました。

検査官:「Aの5番窓口に行ってください」

またあのおっちゃんのところだ・・・

おっちゃんに書類を渡した。

おっちゃん:「今日は一日ご苦労様でした。でもこの書類は隣の窓口!」

おっちゃんには一度も勝つことが出来なかった。

隣の窓口に書類を提出すると、すぐに車検書とステッカーをくれた。

やった!!車検が取れた!!

でも、リヤブレーキには課題が残ったままである・・・


こんな感じで車検が取れました。私の場合、納税証明書の問題などがあったので時間がかかりましたが普通はもっともっと簡単です。

初めてだからこんなものでしょう。

バイク屋に頼むと5万円以上かかると思います。日頃メンテナンスをやらない人は別としてこのユーザー車検は非常に良い制度です。

普段メンテナンスをしない人は車検の時くらいはバイク屋で点検してもらった方が良いと思います。

車検を通すということは、公道を走る為の最低限の条件ですからね!

参考になればと思いレポート書きました。

是非ご参考に!!


費用

書類

60円

(代書屋にて購入)
整備手帳(1回用)

20円

(代書屋にて購入)
光軸調整

2500円

(民間予備検査場)
自賠責

22900円

(私の場合、代書屋にて)
重量税

5000円

(陸運局にて購入)
検査料

1400円

(陸運局にて購入)

合計

31880円

 



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