’00 夏休みツーリングレポート
団長、北の大地に立つ!!
第2日目 8月13日
6:00起床、身支度を整える。8:00北海道に向けて出発である。
出航時間1時間前の9時前にフェリー埠頭に到着したが、とにかくもの凄い人の多さにビックリした。乗船手続きをするだけでも30分以上かかった。
ちなみにキャンセル待ち4.5便待ちだそうだ。これは5.6時間待ちと同じである。
それでも乗れないこともあるらしい。予約だけはしっかり取りたいものである。
さらに船の前でしばらく待った。初めてのフェリーである。
▲ 青森港 係りの人の誘導でバイクを停める。ロープで手際よくバイクを固定する。さすが縄師である。
今回ラッキーなことに長距離トラック用のドライバー室をライダーに解放していた。
2段ベッドの上段にヘルメット、上着などを置いてデッキに向かった。
デッキには二人掛けのイスが数カ所あって、そのうちの1つに座った。しばらくすると人の良さそうな方が「良いですか?」と聞いて座った。
約1時間半くらい雑談で盛り上がった。職業が自衛隊ということで富士の演習場などの話を聞かせてもらった。
腕に痛みを感じた。日焼けをしていた。もうヒリヒリしている。
ベッドに戻り仮眠を取ることにした。
フェリーは函館港へと滑り込んだ。
さあ、上陸である。
デコボコのフェリーの床を走り、その感覚が無くなった瞬間、それが上陸の瞬間でありここが北海道なのである。
そして聖地巡礼の始まりでもある。
まずはお腹が空いた。探しながら走るがロッテリア、ミスタードーナッツはあるが生うにバーガーやイカリングが売っているとは思えない。
長万部に向かってバイクは走る。大沼公園を抜け森を越えた辺りでドライブインを発見。カニなど売っている土産物屋の隣にある食堂に入った。
生うに丼2800円、覚悟はしていたが驚いた。
▲ 夕張メロンソフト購入
店員に注文した。「イカ刺定食お願いします。」ウニはまだ楽しみにとっておくことにした。
待つこと3分、北海道での最初の食事である。
おぉ!うまい!!うまいじゃないか!!
デザートに夕張メロンが付いていて、これがまた旨い。北海道万歳!
完全に観光客である。となりの土産物屋に入ってみると夕張メロンソフトが売っている。
トグラーの私としては食べない訳にはいかない。300円支払ってまずは写真撮影。
すぐにトップの絞ったあたりをカプリ。
うぉぉ!旨い!!北海道恐るべしである。
キャンプ場ガイドを見る。時間的に今日のキャンプ地は長万部になりそうだ。
国道を走るペースがまだつかめない。制限速度内で長万部を目指す。1時間程度走って長万部に到着。
駅前で名物のカニ飯弁当を購入。地の物を食べるのが鉄則である。高かろうが安かろうが旨かろうがまずかろうが食べないことには語る権利がない。今回の旅に妥協は無いのである。午後4時30分、人生初の長万部公園キャンプ場に入った。
初めてのキャンプなので、何からやったら良いのか分からない。
とりあえずテントを設営した。順調に設営完了して我ながら感動である。
時間は午後5時、ガイドブックを見ていると湯の華で覆われたラジウム温泉が載っていた。
▲ 人生初のテント設営
イエローストーンとここだけしかないらしい。距離で約20km、暗くなる前に帰ってきたいので少し急ぐ。
峠に入り軽いワインディングの後に砂利道を登る。その先に異様な外観のドームが見える。入り口で記名して1000円を支払う。
▲ 二股ラジウム温泉 ▲ ドームの中が温泉
ここは混浴である。私が到着した時にちょうど若い4人組の女性ライダーが出てきて、他の男性ライダーに「あと10分早ければ良かったですね」と言われた。そんなことはどうでも良いのだ。まだまだこの旅の先は長い。内湯は少し熱めで長風呂は難しそうだ。外に露天があってこれが気持ち良い。
私が入った時は年輩の男性が一人いただけであったが、振り返ると後ろにもう一人入っていた。大きな背中の男性だと思っていたがこっちを向くと女性であった。秘湯での男女混浴・・・もろくも夢は崩れ現実を見せつけられた(笑)日が暮れる前に戻ることにした。温泉出口にキツネを発見、北海道を感じた。
▲ 上陸初日で北キツネと対面 ▲ 長万部駅前のカニ飯弁当屋 テントに戻ると私のささやかな城が巨大な悪の城で囲まれている。しかも装備満載でBBQの用意をしている。風呂上がりのビールは旨い。銘柄は当然エビスである。周りの匂いをおかずに先ほど購入したカニ飯弁当を食べた。これはまぁまぁの味だ。
当たり前だが孤独である。しかしこの孤独が結構楽しい。
食事が済んでやることがない。これもまた今回の旅の醍醐味だと思う。
北海道初日の夜は更けた。本日の走行距離 181km
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