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2001年8月13日

 よく眠った。テントから顔を出すと天候は曇りでどんよりしている。今日の天候が心配である。
顔を洗って朝食の準備を始めた。
私の場合、キャンプでの朝食はパンとボイルドソーセージ、それに暖かいコーヒーが定番である。

▲たのしい朝食

 荷物をまとめて昨日行く予定だった美利河温泉に向かった。
キャンプ場からは約10分の距離である。ロッジ風の建物の前に鯉の池のようなものがあり、簡単な囲いがあって、その囲いの隙間から人が見える。
囲いの幅よりも隙間の方が大きいのですぐにそこが温泉だと分かった。
受付に行く為にロッジに向かう階段を登るとその池は全体が見渡せて丸見えだった。

お金を払って、池に隣接した小屋に入ると脱衣室と内湯もあった。
内湯の底は砂利敷きで足の裏が痛かった。

 ここ美利河温泉は混浴である。
外の露天風呂(鯉の池)に出るとファミリーがちょうど出るところだった。
お湯にはたくさんの藻が混ざっていて汚く見える。すこしがっかりな感じ。雨も降ってきてますますブルーになってきた。
そんな時、私達の前に天使が降りてきたのだ。

さっきのファミリーの一員だとは思うが、小さな男の子が遠くで発泡スチロールのフタをビード板(プールでバタ足する時に使うやつ)にしてバタ足をしていた。
目が合ってしまった。
その子はこっちに向かってゆっくりとバタ足で近づいてきた。
私とおさちゃんの間に入って来た。私はおさちゃんと目が合った・・・
次にその子は私の膝を触り始めた。
おさちゃんとは目が合ったままで硬直状態である。
どうして良いか分からずなされるがまま時間が過ぎていった。
その子と視線が合った。次の行動が予想出来ずに怖い。

「きゃははぁ〜♪」という奇声と共に私の顔に両手でお湯をかけ始めた。
びっくりしていると、その子はバタ足で去っていった。
何が起こったのかさっぱり分からず、あっけにとられてしまった。
天使が実在するとしたらこの子に違いないと思った。

すっかりのんびりしてしまったので先を急ぐことした。
昨年も立ち寄ったアイスクリーム屋に行って、洞爺湖をまわり今日のキャンプ目的地である富良野を目指した。

▲レイク・ヒル・ファームにて

 途中のルートは昨年と同じで1億円のトイレを見学してキノコ汁他ジャンクで空腹を満たした。

この後、ものすげー渋滞にはまってしまった。
計算した以上に距離が延びずに時間だけが過ぎていく。
渋滞中にガソリンがリザーブに入り、無線でおさちゃんに連絡するとおさちゃんもリザーブとのことで慌てて地図を見たが近くにガソリンスタンドが無い。
下り坂ではクラッチを切って走ることにした。
もうやばい、というときにスタンドの看板が見えて来た。いつエンジンが止まってもおかしくない距離を走ったはずだった。
今回の旅で最初のアクシデントは乗り切ることができたようだ。ガソリン残量は0.5Lだった・・・あぶないあぶない
渋滞は相変わらず続いている。日高の道の駅でようやく渋滞が解消されてきた。

時間はもう4時を過ぎている。
富良野を諦めて近くのキャンプ場を探すことにした。
この道の駅のそばに沙流川キャンプ場があったので、今日のキャンプ場はそこに決定した。

▲沙流川キャンプ場 ▲無線を修理中
▲今年の団長スタイル ▲今年のおさんちゃんスタイル

 キャンプ場はサイトが2カ所に分かれていてライダーは道を挟んだ受付と反対の方に集まっているらしい。サイトは芝生で気持ちの良いキャンプ場だ。
設営を終えて先ほどの道の駅の隣にあるスーパーに買い物に行った。お盆中ということもあって売り切れの物が多い。パックの焼き肉用の肉と野菜を買って今晩のメニューは独り焼き肉にした。
帰りに温泉の看板を見つけたので、荷物を置いてこの温泉に行くことにした。
この温泉が当たりで、綺麗な施設だった。実はキャンプ場のテントから歩いて行ける場所だったのにわざわざバイクで行ってしまい、濡れた頭のままヘルメットを被るという気持ちの悪さを味わってしまった。

テントに戻り、早速エビスタイムとなりました。ビール片手に焼き肉の準備をして宴の始まりです。
おさちゃんもキャンプ2日目ということで余裕もでてきました。
芝生に星空、ビールと焼き肉、最高の気分です。
アクシデントで急遽見つけたキャンプ場なのにここがこの旅の最高のキャンプ場となりました。




走行距離:294km


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