2001年8月14日
さわやかな目覚めである。なんだか余裕を感じるようになってきた。
朝食を終えた時にはもう周囲にライダーの姿は無かった。ずいぶんのんびりしてしまった。
でも良いのだ。こんな旅だから・・・
一路美瑛を目指して走り始めた。
富良野を通り、今日最初の観光スポットである関野ファームに到着した。
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▲ラベンダーと兄弟 |
▲一面のラベンダーもどき |
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▲会社にお土産 |
▲腰にお土産 |
ここで会社への土産を買ってラベンダーもどき(この時期本物のラベンダーは終わっているらしい)を鑑賞した。
売店でラベンダーの香りっていいもんだと思った。
次はお楽しみの美瑛の丘巡りとなった。
入り口を間違えて辺なところから入ってしまったが、どこから入ろうとまわりは丘しかないから問題無いことにした。
まずは、マイルドセブンの木を見学に行った。昨年も見て、「へ〜」って思った場所である。
ここで、おもしろいエピソードをひとつ。
マイルドセブンの木の下に到着した時である。
団長:「ここが有名な場所だよ」
おさ:「ん?」
団長:「わからん?」
おさ:「このじゃがいも畑みたいなのが有名なの??」
団長:「違う、あそこの木が有名なんだよ」
おさ:「はぁ?」
言われてみれば、確かにそうである。観光地化しているので見ればへ〜と思うが、事前に知識が無い場合はただの木である。
観光地に踊らされてる気がした。自分自身で感じる美しさを失うところだった。
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▲マイルドセブンの木 |
▲ちょっと離れたとこから |
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▲観光客は以外に少ない |
▲まさにパッチワーク |
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▲掴んでるのかよ! |
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翌日にマニさんと合流することが決まった。道東で会うことになったのだが、美瑛を出たのが午後になってしまったので少し、ペースをあげて走ることになった。
とはいえ、焦る旅ではないので気持ちはのんびり、アクセル多めで行くことにした。
層雲峡に到着。ここは止まって見るよりは走りながら変わってゆく断崖を見るのが美しい。
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▲層雲峡 |
この先、日本の滝にも選ばれている流星の滝、銀河の滝を見学した。
非常に落差があってダイナミックな滝だった。マイナスイオンを全身に浴びた。
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▲流星の滝 |
▲銀河の滝 |
陽がだいぶ西に傾いてきた。キャンプ場ガイドで今晩のキャンプ地を探しはじめた。
留辺蘂(るべしべ)にあるつつじ公園キャンプ場にすることにした。ここから約60km先である。
石北峠に入ってしばしのワインディングを楽しんだ。
頂上付近で土産物があって、牛乳とイモ餅を食べた。これはジャンクの中でもトップランクに入りそうなくらいおいしかった。
ひとつ気になったのは、外においてあるクマが写真を撮る場合にギャラを取ることだ。
梅宮達夫人形でさえ無料で写真が撮れるのになんでこんなクマにお金を払わなくてはいけないのか・・・
きっと何も買わずに写真だけ撮る観光客が多いのであろう。
だったら、買いたくなるような物を置いて欲しいものである。
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▲ギャラを取るクマ(隠撮) |
キャンプ場に到着した。無料というだけあって、最低限の施設のみである。有料サイトに慣れてしまっているのでくみ取り式のトイレは少し悲しい・・・
まずは荷物を運びテントの設営をした。まだ辺りは明るい。温泉に入ろうということになり、来た道を戻ったところに「つるつる温泉」というのがあったのを思い出した。
お風呂セットを持って温泉目指して出発した。かなり走ったが温泉らしきものが出てこない。
あらぁ??こんなに戻るんだっけな?と思った時に看板が出てきた。
”ここから10km”
これなら逆方向の温泉に行けば良かったと後悔した。
温泉到着、駐車場には結構車が止まっている。さっそく入場券を買って入ってみた。
やはりお客がたくさん入っている。
さすがつるつる温泉、体を洗った後、流しても流してもいつまでもヌルヌルしている。石鹸が流れたのかよくわからない。
それほどすごいつるつるっぷりだった。一応合格としておこう・・・
帰り道で食材を買おうと思っていたが、お店はほとんど閉まっていた。
キャンプ場の近くの商店に行ってみたが穀物しかおいていなかったので、ここではジャガイモとトウモロコシ、それにビールを買った。
店の外でおさちゃんと相談して、あまりに穀物しかないのでコンビニに行って何かを追加することにした。
コンビニでは冷凍鍋焼きうどんを買ってキャンプ場に戻った。
辺りはすっかり暗くなった。まずはエビスの時間である。今日の出来事、明日の予定を話ながら湯を沸かし、ジャガイモとトウモロコシを茹でた。
ビールも2本目に手をつけたころ、穀物達の食べ頃となった。
食べると、これがまたうまい!!さすが北海道!ジャガイモはほくほくしていて、トウモロコシは一粒一粒がプリプリしていて甘みがある。
おさちゃんがボソッと言った。「北海道なんだから魚介も食いたいなぁ」
兄はこの言葉をしかと受け止めた。いつかきっと・・・
夜は更けていった
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